足の水虫にさよならしよう
5月に入り、蒸し暑い日も増えてきました。
これからの時期に増えてくるのが水虫(白癬)です。
高温多湿の時期に一番活発になりますが、治療をしなければ冬の間も消えるわけではなく、ただじっとしているのです。
水虫が一番出やすいのが「足」です。水虫菌(白癬菌)は、温かく湿ったところが大好きなので、靴の中で汗をかいて蒸れた足なんて
最高に住み心地が良いのでしょう。。
彼らは皮膚や爪の主な成分である、ケラチンというタンパク質を餌にします。
ですから、水虫が出現するのは足だけではなく、手や頭、髪の毛、首、口腔など、ケラチンがある身体の他の部分でも出現します。
男性だけでなく女性にも多いです。
原因となる菌は主に白癬菌という皮膚糸状菌ですが、足に症状が出る場合、基本的に3タイプに分けられています。
指の間の皮がむけ、進行するとぐじゅぐじゅした感じになるもの。
小さな水泡ができるもの。
もうひとつは、足裏の角質が増殖するタイプです。
ここではあえて画像は載せませんが、見たい方は水虫、タイプでググればすぐ出てきますよ。
厄介なのは、痛かったり痒かったりの症状が必ずしもなく、無自覚なことも多いことです。
そのため、進行するまで気付かずに、感染が知らない間に拡がっていることもあるのです。
水虫菌はどういうところに居るかというと、前述の通り温かく湿度の高いところです。
まさに、スポーツ施設やサウナ、温浴施設などは格好の増殖場となりえます。
スポーツ後のシャワーやお風呂場など、水のある環境でうつりやすい他、同居している家族が水虫を持っている場合も、
マットやタオルを共有することでうつりやすくなります。
水虫かどうかの検査は、病院で爪や皮膚の組織を取り、顕微鏡で観察したり、菌を培養して菌種を特定したりします。
水虫菌が実際にいたとしても、残念なことに常に組織から菌が発見されるわけではありません。
皮膚や爪の奥の方に隠れていることもあるので、ちゃんと菌がいる組織を取らない限り、居ても菌は発見されません。
まず水虫にならないように、しっかりと予防をしましょう。
家での水虫菌がついたタオル、マット、スリッパ類はできれば60度以上のお湯で洗濯します。
靴下は毎日変え、足を清潔に保ちます。
シャワー後やお風呂の後は、指の間の水分をしっかりとふき取ります。
スポーツ施設などを利用する際には、なるべくマットは長時間踏まないようにして、マイスリッパなどを持参し、シャワー後などそれをすぐ着用します。
足裏やカカトがカサカサ乾燥で、ひび割れがあるような時には、そこから水虫菌が侵入する可能性があります。
しっかりとクリームなどで保湿をして乾燥を防ぎましょう。
どうにもならない頑固な角質がある場合は、フットケアをお勧めします。痛みなく安全に角質を除去します。
なってしまったかなと思ったら、早めに皮膚科に行き検査をしてもらいましょう。
基本的には見た目だけでは判断できないので、しっかりと検査してくれる皮膚科を受診された方がよいと思います。
そして一度治療をはじめたら、最後までしっかりと治すこと。
途中でやめてしまうと、ようやく減った水虫菌が再度増殖を再開してしまいます。
弱い菌から死んでいきますから、中途半端な治療は、返って強い菌の増殖を助けてしまいます。
人類より遥かに長い歴史を持つ真菌類。 一度なったら、治すのにも時間が掛かります。
なるべくしっかりと予防して、なってしまったら根気よく治していきましょう。