2011年最後の旅 ~ オーバーハウゼン
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2009年から2012年にかけてドイツに滞在し、ウルム(ULM)という街でポドロギー(Podologie)を学びました。
その際に書いていたブログをこちらにリライトしています。
それに伴い、前記事は徐々に削除していきます。
ここで掲載されている情報は、その当時のものですので現在変わっている可能性があります。
また私自身の認識が間違っていることも考えられますので、ご自身でも常に最新の情報をご確認下さい。
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2011年最後の旅 ~ オーバーハウゼン 2012.1.9記事より
ライン川沿いの景色
ルール地方の工業都市、オーバーハウゼン(Oberhausen)は製鉄業や石炭の採掘で栄えた
オーバーハウゼンの駅
そもそもドイツ人のカルメンとの出会いは、4年ほど前の、ペンパルサイトがきっかけでした。
私がドイツに来る前、なんとかドイツ語を習得したいと思ってた時、
インターネットで語学を習得したい学習者の為のRosettastoneというサイトをみつけ、そこで日本語を習いたいカルメンと、Language Exchangeをすることになったのです。
その時カルメンはドイツ、私は日本でしたが、それからも細々と交流し
ドイツに来てからは互いに行き来して、次第に仲良くなっていったのです。
彼女も独身で年も近いという共通点もありますが、何か彼女とは分かり合えるのです。
やっぱり性格とかタイプというか、縁のある人とは国籍なんかも超えて、つながっている気がします。
カルメンの家
平屋建ての半分がカルメンの部屋、後の半分には妹さん家族が住んでいます。
着いた日、30日は二人で夜、一緒に肉なし肉じゃが(彼女は肉を食べないベジタリアン)、
いんげんの胡麻和え、豆腐などの日本食を作って食べた後、Play stationのカラオケや、
ギター弾いたりして、シャンパンを飲みながら思い切り歌いました。
翌日、大晦日の日に、カルメンが用意してくれたドイツ風朝食を二人で食べていると、隣の棟に住んでいるカルメンの妹さんが来て、「昨日はあなたたち、うるさくて眠れなかったわよ~」と半分笑いながら文句を言われました。
ま、年末だし、とカルメンとお茶を濁し、食後にまたまたカルメンの家の近くのアジアショップに買い物へ。
ベトナム人の方の経営するショップなんですが、ここがまた品揃えが豊富。
生の手作り豆腐やゴーヤなんかも売ってたので、二人でたくさん買い込みました。
その日はカルメンの友人カップルが来て、みんなで一緒に大晦日を祝うことになっていました。
前日のシャンパンの飲み過ぎで、働かない頭をなんとか駆使し
私たちはチャンプル風焼きそば、餃子、(また)野菜の胡麻和えなんかを振る舞うことに決定。
用意も半ばの午後6時、予定通りビリーとターニャが到着。
彼らはラクレットやイベリコ豚の生ハム、自家製リキュールなどを持って来てくれました。
その日の夕方、テレビでは日本の第九についての特集が放送されていたので、
カルメンがそれを録画して、ご飯を食べながら皆で一緒に観ました。
佐渡さんの指揮で奏でられる、日本の人々一万人による大合唱、
毎年恒例で行われているようですが、今年は特別に、
東日本大震災の鎮霊と復興への願いを込めて演奏されたそうです。
ドイツのベートーベンが作曲した第九を、日本の人々一万人が歌っている。。
そのことに、ドイツ人の友人らは感銘を受けていたようです。
私も、映像を見てて感動しました。
日本、まだまだ大丈夫!皆頑張ってる、私も頑張ろうと。
いろんな種類のお酒を飲み、皆だんだん眠くなってきたものの、年越しまでは
まだ時間もあるので、またカラオケをすることに。
懐かしい英語の曲ばかり歌っていると、再び妹さんが登場。
「そろそろ年が明けるから外に出て~」とシャンペン片手にやってきました。
みんなで花火とシャンパン、グラスを持って外へ。
近所の風景
ここで夜中に一斉に花火があげられた
午前零時の合図とともに皆で「新年明けましておめでとう!
(Frohes neues Jahr!!)」と交互にハグ
一斉に近所中で花火があげられ、なんとも見応えがありましたが、一瞬にして空は煙に包まれました。
カルメンの13歳の姪子さんは、「ジェロニモ~!!」と叫びながら
ねずみ花火を路面にいくつも投げつけて楽しんでました。。
カルメンいわく、彼女は「スウィート・デビル」なんだそうな。
初対面なのに私に「あなたのこと好き Ich mag dich.」と言って、それからはずっと私に腕を組んできて、近所中を一緒に歩きました。
大晦日の晩、午前0時から花火を打ち上げた後は、シャンパンを持って近所中を挨拶に廻るのが、その地域では恒例だそうです。
ビリーとターニャは花火の後帰りましたが、カルメンとカルメンの妹家族4人と義理の母、私は、シャンパン片手に(子供はアルコールなしのパンチ)出くわす人皆に挨拶しながら、近所中を歩いて廻りました。
結構皆早めに引き上げたらしく、最後には私たちだけになったので、カルメンの姪は
「明けましておめでとー!!」と半径一キロまで聞こえるような大声で、皆に向かって叫んでました。
さすが、スウィート・デビル。
なんと楽しい、はじめてのドイツでの大晦日及び元旦。
本当に有難う。
次の日は、オーバーハウゼン近郊を車でぐるっと廻ってからカルメンに駅まで連れていってもらいました。
素敵な年末を過ごすことができ、お陰様で2012年も良い年になりそうです。
ここから9月の国家試験までは、本当に自分との戦いです。
明日からまた学校も始まります。
2011年最後の旅行記、お読み頂きどうも有難うございました。
どうぞ皆様もお元気で、充実した2012年をお過ごし下さいませ。
ライン川周辺の景色