七人の侍

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2009年から2012年にかけてドイツに滞在し、ウルム(ULM)という街でポドロギー(Podologie)を学びました。

その際に書いていたブログをこちらにリライトしています。

それに伴い、前記事は徐々に削除していきます。

ここで掲載されている情報は、その当時のものですので現在変わっている可能性があります。

また私自身の認識が間違っていることも考えられますので、ご自身でも常に最新の情報をご確認下さい。

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七人の侍 2012.1.13記事より

日本の皆様、こんにちは
さあ、週末も間近です。
今日も元気で楽しくお過ごし下さいね!

私は今日で(ってもう昨日だけど)学校終わりました。
学校終わった直後は、予定がなければ家でワイン飲みながら
DVDを楽しんだりします。
そうして、一週間のストレスを吐き出します。

今日も家で簡単パスタを食した後、赤ワインを飲みながら黒沢明監督の、「七人の侍」を観ました。
ドイツの本屋で、5.99ユーロにて購入したものです。
音声は日本語、ドイツ字幕にして。

こっちに来て、日本のことを聞かれる度、自分の知識のなさを思い知るので、ちょっと日本の勉強も兼ねて。

時は16世紀、戦国時代、戦に敗れて野盗化した野武士が、百姓などから略奪を繰り返し、彼らを更に困窮へと追い込んでいきます。
ひとつの貧しい農村は、また必ずやって来ると思われる野武士から自分たちの村を守るため、侍を雇い入れることを思いつき。。。

いや、泣けました、笑いました。
とっても、人間ドラマなのです。
百姓も侍も、それぞれ個性が明確に描き出され、どんどん人物に、ストーリーに、引き込まれていくのです。

そこには侍としての基本姿勢が描かれ、それは現在の会社の上司としての基本姿勢、リクルーティング方法、
チームワークの作り方、在り方など、そのまま当てはめられるように思います。

百姓の貧しさも、落ち武者の悲哀も、分かりやすく描写されているのですが
その背景には、黒沢監督の、人に対する愛がひしひしと感じられました。

またユーモアも、ドイツでも受けそうな簡単明快なものでした。

ただ、その野武士の集団は、情け容赦なく殺されていきます。
(それ故ドイツでは、16歳以上対象のDVDに設定されているのでしょうが、)
そこには痛々しさを感じましたが、戦国時代とは、まさにそのような時代だったのでしょう。

なぜ黒沢明監督が世界的に有名なのかというと、やはりそこには普遍のテーマがあるからなんだと思います。人類共通のテーマ。

多少表現方法や、人生に対する重点の置き方が違っても、人が幸せであるための条件や、傷つくことは、世界人類共通なんですよね。

黒沢監督は、そういった人間の普遍性を捉えていたのだと思います。

どうでもいいですが、チューリッヒで電車を待っていた時、おそらくスイス人と思われる男性から、「サムライ!」と
通りすがりに清々しい笑顔で言われました。
どうして日本人と分かったんだろう、チョンマゲも刀も身につけてなかったのに
(しかも女だよ笑)

どうぞよい週末をお過ごし下さいませ♪

 

 

*画像お借りしました

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