爪が割れるのは病気のせい?
爪の病気って言われて、どんなものが思い浮かびますか?
巻き爪や陥入爪、爪囲炎や爪白癬などはよく聞くと思いますが、その他にも
爪甲鈎彎症や爪甲中央縦溝症、爪甲剥離、爪下グロムス腫瘍、爪甲白斑、黄色爪症候群などなど、様々なものがあります。
。。。漢字が多くて???ですね(笑)
身体の内側から、つまり内的疾患から来るものもあれば、感染症や外的な刺激が原因となるものもあります。
一般的に、内側から来るものは全部の指の爪に現れ、外的なストレスなどが原因の場合には、一本の指、もしくは二本だけなど限定的に起こるとされています。
爪の病気の中には、爪が割れてしまうものも何種類かあります。
割れる位置や割れ方などで、呼び名も変わってきます。
例えば、爪甲縦裂症というものがあります。
文字通り、爪が、縦方向に裂けて(割れて)しまう状態です。
これは私の妹の爪です。
爪の生え際から縦線が入って割れています。
彼女は大学時代に、ホテルのベッドメーキングのアルバイトをしていましたが、その時に指を使って何度も何度も
糊のきいたシーツを触っていました。
その時爪には繰り返し摩擦が起きたこと。
ホテルなどのシーツは衛生を徹底するために、かなり化学薬品に頼るところが大きいこと。
おそらくはそれらが理由で、この指だけこの状態になってしまいました。
その時にできた割れは、爪母(爪が形成されるところ)まで傷つけてしまっており、20年以上経った今でも元に戻ることはなく、そのままです。
この爪甲縦裂症など、爪が割れる原因に、アルカリ性の洗剤や脂肪分解性薬品などが、繰り返し触れることがあげられます。
爪への摩擦もそうですが、1回や2回では影響がなくても、それが何度も繰り返し起こると大きく影響してくるのですね。
その他にも、爪が割れる大きな原因として、乾燥があります。
割れやすい場合には、良質のオイルでしっかりと油分を補ってあげましょう。
爪は、髪の毛と同じように皮膚の一部(付属器)です。
硬ケラチンと軟ケラチンの層が重なって、硬度が保たれています。
ケラチンはタンパク質ですね。
丈夫な爪を維持するには、良質のタンパク質を摂取することも大事です。
また、高齢者など、末端まで血液循環がうまくいってない場合にも爪が割れやすくなります。
血行が悪いと、十分な酸素や栄養素が末端まで行き届かず、足の指の毛がなくなりますが、同時に爪もしっかりと生えてこない、薄い爪だったり、成長しないといった状態になります。
その場合、足は冷たく、白っぽい、もしくは紫で血の気がない感じになりますので、注意が必要です。
私たちの指先を守ってくれている爪、大事にケアしてあげましょう。