田舎に住むということ

自然が大好きで、緑の中に居ると落ち着きます。

昔は多分それほどでもなかったのですが、ドイツに住んだ時からかなり感じ方や価値観が変わったと思います。

ドイツに行く前は、コンクリートジャングル(古いか)東京に住んでいたのですが、いつも

息苦しさを感じてました。

長い休みには、自然の豊かな温泉地や、海のきれいなところによく旅行に行って、それでなんとなく

埋め合わせをしていたように思います。

ドイツで私が住む場所として選んだのはウルム(Ulm)という町ですが、そこにした理由のひとつにはもちろん、ポドロギーの専門学校があったこと。そしてもうひとつは、その自然の豊かさに惹かれたからでした。

そこら中に緑溢れる公園があって、みんな自転車を横に倒して寝そべったり、ピクニックしたり

子供たちはロープを張ってその上を歩いて遊んだりしていました。

ウルムのある南ドイツには海がないので、川でウィンドサーフィンみたいのをしている人々もよくみかけました。

 

 

お庭で自家菜園をしている家庭もたくさんありました。

一度友達の叔母さんの家に遊びに行った時のこと、そこには自家菜園の横に池があり、ガチョウが数羽いました。

池の周りを好き勝手に散歩しています。

自家菜園を見せてもらっていると、日本では見かけない大きさのナメクジが野菜についていて、

内心ヒーっと思いましたが、どうするかと思い気や、おばさん素手でキャッチ!!

そのままポーンと放り投げ、ガチョウに食べさせていました。。

いやあ、おばさん、さすがです。

 

 

 

 

ここは学校の敷地からすぐのところです。

森の中を歩いて家まで帰ることもありました。穏やかで空気もきれいでした。

そういう環境に慣れてしまうと、帰国後も緑の少ない都心に住もうとは思わなくなりました。

 

そして今、湯河原の山の上に住んでおりまして。。

春は庭の桜がきれいに咲きます。

ベランダからの景色です。緑がきれいでしょう?

正面には伊豆山が見えます。

ごくたまーに、ベランダでBBQや朝ごはんを頂きます。

大好きな温泉にも毎日のように入れて、とても嬉しいのです。

嬉しいのですが。。

 

住んでみて分かったことのひとつが、自然が豊かなところでは虫もたくさん居るということでした。。

衝撃の事実。。

ドイツは北海道より北にあるくらいで、湿度も低く寒いところです。

北海道でゴキブリが居ないように、ドイツではクモやナメクジ以外、虫はあまり見かけませんでした。

それが、湿度も高く温暖な湯河原は、虫の宝庫

春から夏にかけてゴキブリはもちろん、ムカデやヤツデ、ゲジゲジ、蟻、カマキリ、カブトムシ、クワガタ、チョウチョ、ガ、尺取虫、その他見たこともないような虫がたーくさんいます。

動物も猫や猿、イノシシ、ハクビシン、アライグマ、アナグマ、イタチ、キジ、などなど様々な種がいます。

 

他方、温暖な気候のお陰で果物もよく摂れ、その恩恵も預かっているのですけど。。

お庭の梅の樹から頂いた果実で、梅ジュースを作ります。

 

動物は大好きですが、虫は大嫌いで、最初タランチュラのような大きなクモを家の中で発見した時には、一晩中眠れませんでした。。

しかし人間とは慣れるもので、今じゃクモは我が家の住人です(他の虫を取ってくれる)

まだ、素手でナメクジを捕まえる域には達していないのですが。。

 

今、コロナの影響もあり、現在の生活スタイルを見直される方も多いかと思います。

自給自足のできる田舎に引っ越すことを考えられる方もたくさん出てくるでしょう。

その際は、ぜひ自然の中には虫がいる!!ということを心に留めてくださいませ。

引っ越してから衝撃を受けないように。。

田舎に引っ越されたならば、ともに虫との共存を目指そうではありませんか。

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