Schwäbisch - 愛すべき方言

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2009年から2012年にかけてドイツに滞在し、ウルム(ULM)という街でポドロギー(Podologie)を学びました。

その際に書いていたブログをこちらにリライトしています。

それに伴い、前記事は徐々に削除していきます。

ここで掲載されている情報は、その当時のものですので現在変わっている可能性があります。

また私自身の認識が間違っていることも考えられますので、ご自身でも常に最新の情報をご確認下さい。

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ウルムのシンボル  Ulmerspatz(ウルムのスズメ)
ホテル前の看板

 

 

仕立て屋さんの看板

ドイツ語を習得する為に語学学校に行くと、日本でも、ドイツ国内でも、
まず例外なくHochdeutsch(ホッフドイチュ、標準語の意味)で教えてくれます。

ですが、実際ドイツを訪れると、各地に方言や訛りがあるのが分かります。
例えばミュンヘンのあるバイエルン地方(Bayern)ならバイエリッシュ
(Bayerisch)、ベルリン(Berlin)ならベルリニッシュ(Berlinisch)、
ザクセン(Sachsen)地方ならゼクシッシュ(Sächsisch)など。

そして私が住んでいるバーデンブルテンブルク州(Baden-Württemberg)の
ウルム(Ulm)では、Schwaben(シュバーベン)地方の方言、
schwäbisch(シュベービッシュ)が話されます。

これが、難しいんです。標準語と全く違う。
最初にウルムに来て、このシュベービッシュで話しかけられても、
何言ってんだか、ほんとにドイツ語?って思うほど
まったく分からなかったです。
語学学校では、そんなこと教えてくれなかったベサ~!
と叫びたくなる位。。。

何が違うって、単語自体が違う場合も多いし、文法さえも違うのです。
レストランなんかでも、店によってはシュベービッシュで書かれた
メニューと、標準語でかかれたメニューが用意されてたりして。

例えば、シュベービッシュでは、なんでも言葉の末尾に-dle(デレ)をつけたがります。
普通女の子のことをMädchen(メドヒェン)と言いますが、
これがシュベービッシュでは Mädele(メーデレ)になり、
Laden(ラーデン、店)なら Lädele(レーデレ)、
so(ゾー、さて)がsodele(ゾーデレ)になってしまいます。

ちなみにこのMädchen(メドヒェン-女の子)は、具体的に何歳くらいまでを
意味するのかは知りませんが、“das Mädchen“と冠詞がつく、中性名詞です*。
メドヒェンは、まだ女性として認められないんだな~、なんて妙に納得。
考え方がとてもドイツっぱい。Baby(赤ちゃん)もやっぱり中性だし。

また、シュベービッシュでは二重母音の発音が多くて、例えば
「母は疲れている」
Die Mutter ist müde  - ディ・ムター・イスト・ムーデ  が、
Dia Muader isch miad - ディア・ムアダー・イッシュ・ミアド

といった感じになります。

その他、
Ich(私) - イッヒ ⇒ Isch- イッシ
Nein (いいえ)- ナイン  ⇒ Noi-ノイ
Tschüs(バイバイ、またね)- チュース⇒ ade, adele-アデー、アデーレ
果物でもPflaumen(プルーンみたいの)-プフラウメン⇒Zwetschga-ツベッチガ

もっと知りたい方は、Deutschwelleのサイトへどうぞ。(ドイツ語)
⇒ http://www.dw-world.de.reverseproxy.de/dw/article/0,,4246227,00.html

私は、あまりにも分からないので、シュベービッシュ方言の小さな辞書を買いました。
それでも分からないけど。。

ドイツ人でさえ、他の地域から来た人々は
シュベービッシュは理解できん、と言います。

私の同僚は、医療用語のラテン語に関して先生に質問する際、
「ドイツ語で」の代わりに、半分ジョークで
「それはシュベービッシュ語でなんというの?」とききます。。

そうはいっても、大学の教授や、学生など、アカデミックな場では、
だいたい標準語が話されます。

高度な教育を受けている人たちは、標準語を話せるのです。
ウルムにはダイムラーやノキアなどの大会社がありますが、
そんなインターナショナルなところでは標準のドイツ語、
もしくは英語で会話が成り立っているそうです。

でも私が日頃触れ合っている、ポドロギーを勉強している
ここの生徒たち、ポドローギン、患者さんなんかは、
老若男女を問わず、みんなシュベービッシュで話します。
この職業は、インターナショナルとは程遠く、思いっきり地域密着型です。

シュベービッシュは、日本で言うと関西弁みたいなものでしょうか。

みんな、地元の人々は、ここの言葉を愛し、標準語を話せても、
敢えてシュベービッシュで話しています。
標準語が話せない人も結構いますが。

同僚で、標準語を話せるシュバーベン出身の生徒は、私と二人だけだと
標準語で話してくれるのですが、みんなで話す時はシュベービッシュです。

大学以外の、専門学校など、特に話すことが必要な、
地域密着型の専門職の留学を考えている場合には、
方言に関してもちゃんと事前に調べ、実際短期でも住んで、
土地の人と話してみるとか、何かしら対応した方がいいでしょう。

しかしほんと、山形弁を自在に操るダニエル・カールさんて、偉大だなぁ。。

* ドイツ語には女性、男性、中性名詞があり、名詞は全ていずれかのカテゴリーに分かれます。
例えば das Bier(ビール、中性)、der Mond(月-男性) die Erde(地球、大地-女性)der Fuß(足-男性)、die Hand(手-女性)など。

モー、そんなこと分からないべさー!

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