どうしたらいいの? 高齢者のお爪ケア ①

定期的に介護施設様に出張フットケアに伺っております。

高齢者の方の足の問題で、一番多いのは厚くなってしまう肥厚爪や巻き爪です。

特にみんなが外出出来ずに歩かなくなったコロナ禍からは、

厚くなりすぎて自分たちでは切れない、

巻き爪がひどい、

伸び過ぎて爪が皮膚に刺さっている、

など爪の問題が増加しているように思います。

 

ご自宅でご家族がお爪のケアをされる場合、持っているツールも限られてしまい

とんでもなく厚くなっていたり、不安定でぶらぶらして、今にも取れそうな爪など

どこからどう手を付けて良いか分からない、

と言った声をよく聞きます。

 

これから何回かに分けて、ご家族でできる高齢者のお爪ケアのポイントについて

お伝えしたいと思います。

今日はまず一つ目のポイントとして気を付けたいことをお伝えします。

 

 

自宅でできる高齢者のお爪ケア ポイント①

無理やり切らない

 

ちょっと衝撃的なお爪の写真を掲載しますので、閲覧注意!!!

苦手な方はスルーして下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの写真は、爪の下や周辺の皮膚が内出血を起こしている状態です。

たまに、爪は死んだ細胞と言われることがありますが、爪は

死んでいる訳ではなく、周囲の皮膚と密接に繋がれ、皮膚の中の毛細血管から

酸素や栄養素を受けて成長していきます。

爪は爪の根元部分にある爪母から形成され、爪の下の皮膚、爪床と一体となりながら成長し

指先へ向かって押し出されて行きます。

そしてその構造全体で指先を守るという役割を果たしています。

 

だからこそ爪に強い圧力が加わると、上の写真のように内出血を起こしてしまいます。

 

強い圧力が加わる時と言うのは、どういう時か。

 

それはひとつには、爪が厚いが故に、靴や靴下を履いた時に圧迫されるということ。

 

そして、もうひとつが、厚い爪を無理やり切ろうとした時に

爪周囲の皮膚が受ける圧力です。

 

 

ですので、まずは無理やり切るのはやめましょう。

厚い爪の場合には、切る前にお風呂やフットバスなどで

爪を柔らかくします。

そしてガラスヤスリなどを使い、できるだけ爪の厚さを薄くしてからカットします。

 

ただ状態によっては薄くするのが難しいこともありますので

その場合にはヤスリでとにかく爪の先端だけでも丸く整え

爪表面のボコボコ、凹凸やささくれ、尖っている部分をなるべく平らにすると

毎日の靴下の脱ぎ履きなどで爪が引っ掛かって剥がれるリスク

軽減できます。

 

一回で無理に短くしようとするよりも、

爪をなるべく日常生活で支障がない状態に導くことが重要です。

 

なかなかセルフケアが難しい場合には、ぜひフットケアサロンをご利用下さい。

当サロンでも、歩行が難しい方のために出張サービスも行っております。

 

下記の写真は上記のお爪をケアした後のお写真です。

 

 

ドイツの本格フットケア、フスフレーゲでは、専用のマシンを使い

迅速かつ衛生的に、お痛みなく施術していきます。

お困りの際には、ぜひお声掛けください。

 

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