厚くて伸びない爪、手術しますか?

「爪がある時期から厚くなって、伸びなくなった」

 

そう言ってご来店される方は多いです。

 

ひとつの指だけ、爪が厚くて向きが変わってきている

 

このような爪は、爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)と呼ばれます。

厚くなるだけでなく、伸びる方向が変わり、爪の下の皮膚、爪床(ネイルベッド)から

爪が離れてしまうのが特徴です。

 

ひとつの爪だけがなることがほとんど。

どうしてよいか分からず、皮膚科に行くと

「治すには難しい手術が必要」と言われることもあります。

結局、「別に痛みもないのだから、そのままで良い」で終わってしまう。

 

結論からいうと、

こういった爪に手術は必要ないし、そのままでは良くない、と私は思います。

 

爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)の原因は、ほとんどが外傷によるものです。

ぶつけた、

物を落とした、

靴の中で繰り返し摩擦を受ける、

などなどで、爪とその周囲の組織が傷つくことで起こります。

 

このようなお爪は、ドイツ式フットケアで専用マシンを使用して、

痛みなく迅速かつ衛生的にきれいになります。

     
     Before                                                                                            After (一年経過後)

上の、Before写真の状態だと、まず間違いなく靴の中で厚くなった爪が当たります。

当たると、その繰り返しの衝撃で、また更に厚くなったり、

靴の中で収まらない分は、変形して生える方向がますます変わってしまいます。

靴に当たれば押されて痛いし、日常生活でも不快で、見た目にもコンプレックスにもなります。

 

そして爪が厚くなることで衝撃を受け続けるのは爪だけでなく、

その下の爪床(ネイルベッド)にも摩擦や刺激が繰り返し起こるので、

今度は爪床に角質ができてきます。

通常は柔らかくて爪と密接に繋がっている爪床が硬くなることで

爪が皮膚から離れてしまいます。

 

つまり、このまま放っておくと悪循環に陥ります。

この悪循環を断ち切るために、まずはフットケアで余分な部分を除去し

日常生活にも支障のない状態にすることをお勧めします。

皆さま、ケア後は足が軽くなったとおっしゃいます。

 

ただ、そこから順調に爪が伸びてくるかどうかは、爪母の状態によります。

爪母は爪の付け根にあり、おもに爪が作られるところです。

ここが例えば怪我などにより傷つくと、新しくキレイな爪が生えるのが

難しい場合があります。

 

どちらにせよ、古い爪が新しい爪に乗っかって圧迫しているような状態では、

生えてくる爪も健康的に育ちません。

古い部分を取り除くことで、新しく生えてくる爪がきれいに通常の方向に伸びやすくなります。

 

厚くなって伸びない爪にお悩みは、ぜひご相談下さい。

 

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