偉大なヒトとは
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2009年から2012年にかけてドイツに滞在し、ウルム(ULM)という街でポドロギー(Podologie)を学びました。
その際に書いていたブログをこちらにリライトしています。
それに伴い、前記事は徐々に削除していきます。
ここで掲載されている情報は、その当時のものですので現在変わっている可能性があります。
また私自身の認識が間違っていることも考えられますので、ご自身でも常に最新の情報をご確認下さい。
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こんばんは!
って日本は真夜中ですね。
こちらは夜の9時近く。
本日ウルムはとても寒く、そろそろ
暖房が恋しい季節になってきました。
日が昇るのも遅く、夕方日が暮れるのも早いです。
学校がある日は6時に起きるのですが、まだ
真っ暗でなかなか目が覚めません。。
今週もハードな3日間のスクール・デイズが終わりました。
朝の8時から夜の7時まで、患者さん平均3人ケアと
半日の授業、同僚とも絶えず
ドイツ語で話さないとならない環境は、心では大丈夫!
と思ってても、体にストレスを与えているようで、
絶えず頭痛がします。。
学校から解放されるととたんに治るんですけど(笑)
頭痛にはjapanische Minze(Japanese mint、ハッカ)の
アロマオイルをこめかみに少しだけ塗ると言いと同僚に言われ、
使用してます。確かに、塗ってしばらくすると、スーッとして
頭が軽くなります。
ところで~、そんなハードさの中にも救いありというか、
火曜日の授業に、素敵なゲストが現れました。
ドイツのポドロギー業界で知らない人はいない、Hellmut-Ruck
社の社長、Hellmut-Ruckさんです。
Hellmut-Ruck社は親子代々に渡り(Hellmutさんが三代目)
フスフレーゲ業界に貢献されていて、フスフレーゲ用の
様々な機械、医療およびコスメティック用品、
家具などの販売の他、ポドロギーの学校も運営、
様々なセミナーなども行っています。
うちの学校でもRUCK社の機械を置いてますが、他社製のものより
実際、かなり使いやすいです。生徒の中でも一番人気で、場所取りは
RUCK社製の機械が置いてあるところからうまっていきます。
ニッパー、ゾンデ等の器具に至っては、
全てRUCK社製のものを学校から支給されています。
Ruck社製ニッパー
これら刃物は全て刃物で有名なSolingen(ゾーリンゲン)で
作られていて、切れ味抜群。
しかもRUCK社のすごいのは、そんな市場ナンバーワンの状況に
あぐらをかいたりせず、絶えず研究を重ね、機械も器具も
どんどん進化しているところです。
HELLMUTさんは、自らもPodologe(ポドローゲ、医療フットケア施術者)
で、チェアでもなんでも自分の実際の体験に基づいて、
よりよいものに改良されています。
この方、以前にミュンヘンの大きなメッセでもお見かけしたことあるのですが、
社長なのに、いつも自らが率先して各地へ飛び、今回も私たちの学校の他
いろんなポドロギー学校に赴いて講習会をされているとのことです。
およそ5時間に渡り、商品説明も兼ね、実際のポドロギー実技についてや、
今後のドイツでのポドロギーの状況、独立するための心得などを
お話頂きました。
とっても興味深く皆興味津々でしたが、Ruckさん、
生徒が「そろそろ休憩など。。」というまで、
まったく休憩しようとしないのです。
ようやくランチタイムの休憩(通常1時間)が
取れると思いきや、「休憩は30分で十分か?」とRUCKさん。
本当に、仕事にかける情熱が半端じゃない。
RUCKさんのお話も非常に興味深かったのですが、何よりもその彼の
情熱、仕事の仕方が、私たちの心に熱く語りかけてきたのでした。
しかも、これで終わりじゃなかった。
うちの先生に、「どうしても見せたい商品があるので、後で診療所に
行く」と言って、私たちが患者さんの治療にあたる前に、再度やって
きました。
何を見せてくれるのかと思ったら、Ruckさん、持ってきた白いスポンジで
診療所の椅子を掃除し始めました。
「これを使うと、薬品なしで椅子なんかピカピカにできるんだよ~」
って、よく見るとそのスポンジ、日本の100円ショップにも置いてある
のと同様のシロモノじゃ。。とにかく原理は一緒のものと思われます。
確かに、その椅子は汚れがすっきり取れて、もとの白さを
取り戻していました。
生徒たちも、「ほんとだ、きれいになってる!RUCKさん、こっちの椅子も。。」
なんて、ちゃっかりRUCKさんに掃除させていました。
2台目の椅子をお掃除されているRUCKさんを見ながら、
本当に偉大な人とは、こういう人のことを言うんだろうなあ
と思ったのでした。
今日もお読み頂き、ありがとうございました!