爪にできる棘(トゲ)とは?
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7月11日(土曜日)は営業予定です。
どうぞご利用下さいませ。
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先日、お友達から連絡があり、娘さんの両方の親指が炎症を起こしてしまったとのことでした。
よく聞いてみると、爪囲炎(爪の周りの炎症)が両方の拇趾で同時に起こったようでした。
ひょう疽などとも言われますが、指先の皮膚に小さな傷ができて、そこから細菌感染が起こることで化膿して
膿が出たりします。
例えば手の指でも、ささくれを取ろうとピッとひっぱったら、出血してしまい、そこから炎症を起こすことがありますよね。
ふつう、皮膚のバリア機能(皮膚表面にある弱酸性の膜、健康な皮膚にはみんなある)がしっかりと働いてくれていると
細菌などは皮膚内部に入り込むことができません。
しかし、一度小さな傷ができると、そこから細菌が侵入してくるため、私たちの身体にある免疫部隊、白血球が
細菌を攻撃してくれます。それが炎症という状態です。
炎症を起こした時に出てくる膿は、細菌などを食べた(貪食)白血球の死骸や、死んだ細菌などです。
その後にできる肉芽(赤く柔らかい皮膚の盛り上がり)は、炎症した部分の皮膚を補うために
自然治癒の過程で生じるものです。
傷が治らない限り、このプロセスは慢性的に続いてしまいます。
前述の娘さんの場合は、拇趾に炎症が起きたのは今回が初めてとのことでした。
拇趾の爪の写真を見せてもらったところ、やはり爪の溝(爪溝)の部分が赤くなっており、膿も出てきたとのことでした。
写真をよく見ると、爪のサイドに爪の切り残しがあるようでした。
そして両足同時に起こっていたので、おそらく窮屈な靴を履いて長く歩いたとか、何かしら
炎症を助長するような外的要因があったと思われます。
爪が巻いていると、普通の爪切りで自分で爪を切ろうとすると、巻いている先端の爪の部分が見えません。
自分では、しっかりと真っすぐにカットしたつもりでも、実際には巻いている部分が切り残されている場合があります。
その巻いた、尖った切り残し部分を爪の棘、爪棘といいます。
上の、赤い丸で示した部分です。
この爪の棘があると、爪が先端に向かって伸びるほど皮膚に食い込んでいき、傷になり、炎症がおきます。
この部分をしっかり取り除かない限り、炎症は収まらず、上記に述べたような慢性的な炎症プロセスが続いてしまいます。
まずはこうならないように、爪が巻いている方は切り方に注意しましょう。
爪切りはニッパーを使った方が切りやすいです。そして例えば百均などでも売られている爪のプッシャーなどを使って
爪のカドの切り残しがないか、チェックしましょう。
痛みがある場合、例えばテーピングなどをすることにより、皮膚と爪の間に隙間ができるので痛みが軽減できます。
炎症がある場合には、まずは皮膚科か整形外科を受診します。
その場合、安易に抜爪するところは避けた方が良いかと思います。
ロージーライフフットでは、初回ご相談のみ15分、無料でお受けします。
どうして良いかお困りの場合には、お気軽にご相談ください。