足の裏のクッションー足底腱膜(筋膜)と足底腱膜炎

かなり間が空いてしまいましたが、前回に引き続き

足裏について書きたいと思います。

 

足裏には大きな筋肉の膜、筋膜(腱膜)があります。

 

足裏から見た時の足底筋膜

足指の付け根部分から、踵に掛けて拡がっている、青い部分です。

 

この足底筋膜があるお陰で、私たちは

機能的かつ快適に歩くことができます。

 

足のアーチ、よく聞くかと思いますが、

足には内側、外側の二本の縦アーチと、横アーチがあります。

 

このアーチがあることで、足の構造が強化され、

歩いた時、足裏や膝などに掛かる衝撃を緩和してくれます。

足底筋膜は、他の内在筋と共に、このアーチ構造を支えています。

 

歩く時など、指先に力が掛かって指が伸びた時、足底筋膜は引っ張られ

それにより蹴り出す力が生まれます。

 

足裏を守るクッションのような役割と同時に、歩行などの動作時にも

とても重要な役割をしてくれる足底筋膜。

 

この筋膜が柔軟性を失ったり、損傷を受けると

しっかりと歩けなくなり、部分的に負荷が掛かり過ぎるといったことが起こります。

 

そうすると筋膜の付け根、踵付近に炎症と痛みが生じる足底筋膜(腱膜炎)や、

もっと進行すると

踵の骨に棘(でっぱり)を生じる踵骨棘などになりやすくします。

これらの痛みは朝起きた時、動き始め、身体が冷えている時に起こりやすいとされています。

 

どういった方がなりやすいかというと、

日常的に足裏に負担を掛けやすい人 ー 立ち仕事の方、スポーツ選手、または過体重の方

足の変形がある人 ー 特に偏平足

偏平足は、アーチ(内側縦アーチ)が落ちてしまっている状態の足です。

このように足のアーチ構造が崩れると、常に足裏の筋膜が引っ張られている状態になり

足底筋膜、特に付着部に負担をかけます。

 

また、過去に膝の痛みや足首の捻挫があった人、

冷えがある方、

中高年の女性(加齢から来る結合組織の硬さによる)もなりやすいとされています。

 

あとは間違った歩き方、合わない靴や足に優しくない靴で長時間歩くことも原因になります。

 

 

また、踵の骨には足底筋膜の他に、大事なふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)も

付着しています。

足底側から見た時

踵骨の上の方に二つの腓腹筋とその下のヒラメ筋がアキレス腱により付着しています。

これらは歩行時になくてはならない筋肉です。

 

踵は非常に重要な役割、私たちの日常生活においてハードワークを担ってくれていますね。

 

足を大切にする、フットケアを意識する上では、この踵や足底筋膜を守ってあげることがポイントになります。

 

柔軟性を保つために、湯船に入る習慣をつけ、冷えを改善する、

足首や足指のストレッチ、

足裏のマッサージなどもいいでしょう

 

アーチサポート機能のあるインソールも有効だと思います。

 

靴を選ぶ際には

自分の踵がしっかりと収まるもの、

つまり履いた時に踵が浮いてこない状態を保てるもの、

そして踵と足の裏を守ってくれる、靴底が厚く安定性のある靴を選ぶのも大切です。

もちろんサイズ(足の長さ)もきちんと計り

捨て寸(およそ1cm)があるもの、

靴の中で指先が動けるものを選びます。

靴選びに関してはまた別の機会に書きたいと思います。

お読み頂き、ありがとうございます。

 

 

明日も元気に楽しく美しく歩けるように、

みんなで楽しく足のお手入れいたしましょう♪

 

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