理想的な足裏の状態って?
本日は不安定なお天気でしたね。
青空が見えているのに、雨が降ってきたり。。
でも涼しくて、久々にエアコンをつけなくても過ごせます。
よく「赤ちゃんのようにふわふわな足裏になりたい」と表現されますが。。。
はたして、普通の成人の足裏が、ベイビーのように柔らかいのは、本当に理想的なことでしょうか。
足の裏(手のひらも)は皮膚の一番外側にある表皮の部分が、
他の皮膚よりも、もともと厚い構造になっています。
表皮はいくつかの層から成りたっている、わずか数ミリ(場所により異なる)の薄いものですが、
足の裏とてのひらだけは、透明層(淡明層ともいう)という層が一層余分にあるため
もともと厚く、硬くなりやすいのです。
私たちが移動できるのは、足があるからです。
足がしっかりと働いてくれる、つまり歩ける、走れることで自由に違う場所へ行くことができます。
(タクシーとか電車とかという現代の交通手段はなしの前提ですね)
地面を踏みしめ移動することができるように、足の裏はもともと厚く丈夫にできているのです。
身体って、知れば知る程すごいなと思いますよね。
ちゃんと必要なものを生まれつき備えているのですね。
ですから、ぷにょぷにょの柔らかい足裏に憧れても、
実際そうなったら、見た目には美しいかもしれませんが、あまり機能的ではなくなってしまいます。
素足で砂や石ころの上を歩いたりすれば、痛くて先に進めなくなるでしょう。
ただ、私たちはいま、素足で外を歩く機会はほとんどありません。
これが例えば靴を履かないアマゾンの原住民とか
素足が前提の場所、国では、足裏は厚くて頑丈な方がよいでしょう。
ですが、現代社会では、ほとんどのところで道路はコンクリート舗装され
靴を履くことが当たり前となっています。
そういった場合には、足裏が分厚いことよりも、足に合った
歩きやすい良い靴を見つけることの方が大事になってきます。
理想的な足裏とは、住んでいる環境、生活習慣によって変わるものだと思います。
例えばスポーツ選手とか、日常的に運動なさる方とか、
足裏を酷使するような動作を繰り返す方では、あまりに足裏が柔らかいと
よく負荷が掛かる部分に痛みが生じたり、防御反応としてタコや魚の目が出来たりします。
足は二足歩行の人間にとって、唯一無二の移動手段です。
自由に行きたいところに行ける、
動きたい時に動けるように
足は大切にしたいものです。
次回は足裏にある筋膜、足底筋膜についてお話します。
お読みいただきありがとうございます。