夏でも足裏は乾燥する
ご来店頂く方で、踵のカサカサが気になるという方はとても多いです。
足裏を拝見すると、確かにかかとの部分を中心に白くカサカサしています。
そのようなお客様にセルフケアについてお伺いすると、「特に何もしていない」という方がほとんど。
中には、冬は何もしないとカカトがひび割れするので、冬には保湿クリームをつけるという方もいらっしゃいます。
足裏や踵がカサカサする原因は、ほとんどが乾燥によるものです。
掌と足の裏には毛がなく、毛根と一緒に存在する皮脂腺もありません。
つまり、もともと身体の他の部分よりも、乾燥しやすい構造になっているのです。
それはなぜかというと、グリップ機能を維持するためだそうです。
人間はすでに二足歩行ですが、構造的には他の4足歩行をする霊長類と類似しており、4足歩行では
移動の際基本的に掌、足の裏で全身を支えることになります。
そのため、しっかりと足裏(掌も)を守る分厚い角質層と、グリップしやすいように毛もなく、皮脂も出ない構造に
なっているのですね。
特に女性など靴を履く文化においては、すべすべの赤ちゃんのようなかかとが美とされる訳ですが、
アフリカの裸足を基本とするような種族においては、小石を踏んだところでびくともしない、毒虫を踏みつけても
刺されないような、角質層が発達した強い足が最高の足と言えるでしょう。。
話が逸れましたが、もともと乾燥しやすい足裏、しかもカカトは足裏の中でも特に負荷の掛かる部分ですので
どうしても角質ができやすかったり、乾燥しやすくなります。
冬は空気も乾燥して汗もかきにくいので、足裏、特に踵は乾燥して硬くなりがちですが、
夏でも裸足で過ごすことが増えるため、乾燥してカサカサすることは多いです。
ですから、対処法も、乾燥を防ぐための保湿クリームを定期的につけるというのが一番早いです。
そして夏でもできれば靴下を履くと良いです。
天然素材のもので、通気性の良いものを選ぶと良いかと思います。
足裏を外的刺激から守ってくれ、適度な汗もかきますので、乾燥しにくくなります
血流を良くするため、入浴ももちろん有効です。
その他、踵がカサカサする原因には、水虫菌(白癬菌)などの感染によるものもあります。
その場合には、硬い角質ができ、削ってもまたすぐできることが多いです。
もしくは身体の内側から来る場合もあり、そういう時は角質層が厚くなっている訳ではなく、
足裏の筋膜やその他の組織が硬くなって起こっているのです。
それにより確かに角質層も若干厚くなりますが、その場合には足裏のリフレクソロジーや
セルフケアとしてはゴルフボールを足の裏にあてて踏み踏みするなど、筋膜をほぐしてあげることが
効果的です。内側が柔らかくなると、角質もできにくくなります。
厚くなってしまった角質は、摩擦をかけない方法で一度除去してあげるとよいです。
角質ケアコースでは、原因を追究しながら足裏全体の角質を取り除き、セルフケアについてもご提案させて頂きます。
宜しければ、どうぞご利用くださいませ。