ヤスリの共有は避けた方がいい理由
蒸し暑くなってきましたね。
なんだか毎日が慌ただしく過ぎていきますが、そんな私のほっと一息スポットが温泉です(^^)
暑い夏でも、熱い温泉に入ると疲れが取れるのです。
たまに行く、温泉浴場施設で見かけるのが、かかと用のヤスリです。
洗顔用石鹸や、スクラブなど、他の様々な商品と一緒に、誰でも使えるように、ポンと置いてあります。
顔用のポンプ式のスクラブなどは、私も使わせて頂きます。
こんな商品もあるんだ、と色々参考になります。
でも、かかと用のヤスリだけは、使う気になれません。。。
だって、、、、
それって誰が使った後なの??
一回ごとに消毒や滅菌などされている訳ではありませんよね?
その前に、誰かが使っていて、その誰かはもしかしたら足の水虫を持っているかもしれません。
水虫の症状のひとつに、角質増殖があります。
水虫感染からくる角質増殖により、かかとが厚くなります。
そのかかとにピッタリな、足用ヤスリが置いてあったら使うことも多いでしょう。
そのたっぷりとした角質の一部が、ヤスリについている可能性は高いのです。
ヤスリの表面を水で洗い流したぐらいでは、ザラザラとした凹凸のある面から、角質の残りを全部取り去ることは難しいでしょう。
例え表面上はヤスリに角質がついていないように見えても、そこに水虫菌が残っている可能性は非常に高いです。
なぜなら、まず水虫(白癬)は一般的に高温多湿の水のある場所が大好きです。
お風呂の洗い場なんて、彼らにとって最適な温度でしょう。
40度位のお湯で洗い流したって死にません。むしろ心地よい位でしょう。
水虫はケラチン(角質の成分)を餌にしますから、お風呂場にある、ケラチンのついたヤスリなんて
水虫にとっては最高の繁殖場所になりますね。。
中には「抗菌」と書いてあるヤスリもありますが、確かに素材は抗菌でも、
その上に、誰かの角質がついているわけです。
その角質がヤスリの上についているのなら、いくら素材が抗菌でも意味ないですね。。
しかも、抗菌というのは、抗真菌ではないのですから、もともと真菌類である水虫には効きません。。
そして、そのヤスリで自分の足をこすれば、ヤスリについた水虫菌が、容易に自分の足に移ってくるのです。
お風呂で皮膚が柔らかくなっている状態で、そんなヤスリをゴシゴシ使ったらどうなるでしょうか。
一生懸命自分の足に、水虫菌をすり込んでいるようなものです。
ですので、そういったサンプル品をはじめ、家族間や他のグループでも、足用ヤスリの使い回しは避けるべきです。
「私は水虫ではないから大丈夫」と言われたとしても、水虫菌が居ても無症状の場合もありますので、
100%大丈夫かは、なかなか分からないものです。
自分だけが使うものにするか、或いは一回ずつ使い捨てができるシールタイプのヤスリもありますので、
そういったものを使用した方が、衛生面を考えると安心ですね。
ご自分の足を守るために、くれぐれもヤスリの共有は避けることをお勧めいたします。