巻き爪矯正の事例【オーバーネイル&スポーツの影響】
巻き爪の方で痛みがある場合、状態を見た上でどうしても必要と判断したら、巻き爪矯正をお勧めします。
でもそれは稀なケースで、爪の切り方を整えることと、コットン法だけで巻き爪をケアしていくことの方が多いです。
私は2009年から2年間、南ドイツのポドロギー(メディカルフットケア)専門学校でフットケアについて学びましたが
実技に関してはポドロギー診療所にて、ポドロギーのプロの先生たちに教わりながら、実際に患者さんの施術をしました。
その診療所に来る患者さんたちは皆さん地元の方、多くは50代以上の方々で、足に問題、痛みを抱える方々です。
巻き爪や、爪が厚くなってしまって自分では切れないという患者さんもたくさん来院されました。
そういった場合のそこでの処置は、ほとんどの場合巻き爪が改善されるような形に爪を整えてあげることと、爪と皮膚(爪溝)の間に
細い医療用コットンを挿入する、ということだけでした。
なぜかというと、3つ理由があります。
ひとつには、学校のあったシュバーベン(Schwaben)地方の人々がケチだ、ということがありました。(と、これは半分冗談で先生が説明してくれたことですが。)
巻き爪矯正はドイツでもやはり高いので、そんな高いお金を掛けたくないとか。。
二つ目には、切り方を整え、コットンで除圧するだけで、ほとんどの場合巻き爪の痛みはなくなるからです。
定期的にきちんとフットケアを受ければ、巻き爪矯正は必要ないケースも多いのです。
そして最後に、巻きやすい爪というのは、例え一度巻き爪矯正で巻きが治っても、足環境が変わらなければまた巻いて来るからです。
巻き爪矯正は対症的に処置しているに過ぎず、原因にアプローチしている訳ではないのです。
ですので、私も巻き爪矯正はあまり自分からは勧めないのですが、痛みがあって、ご本人が希望されている場合には
巻き爪矯正をします。
H様もそのお一人です。
拇趾の爪の幅が広いこと(オーバーネイル)。幅広の爪はどうしても巻きやすくなる傾向があります。
そして週に2、3回ゴルフをなさること(拇指にどうしても繰り返し負担が掛かる)
もう何十年も巻き爪の傾向があり、ご本人も痛みに悩まれていること。
これらの理由と、そしてご本人の希望により巻き爪矯正を始めました。
最初の頃の写真です。
5月時点の写真です。
かなり爪の形状が改善しました。
ご本人もまったく痛みがなくなり快適だと喜んで下さっています。
通常、足の爪が全体的に生え変わるのに半年から一年を要します(個人差がかなりあります)。
爪の伸びに合わせて、1カ月~2カ月に一度ワイヤーを掛け直し、半年から一年掛けて徐々に形を戻していきます。
歯の矯正ととても似ていますが、同じようにあまりに矯正力を加えすぎると爪にダメージを与えてしまうし
同時にご本にとっても痛みや不快感が伴います。
緩やかに改善することが大事です。
今まで皆様、巻き爪矯正中でも、普通の生活と全く変わらずなんの違和感もないと感じられる方がほとんどです。
また、巻き爪の痛みに悩まされていた方は、またあの痛みが出たらどうしようという不安があることが多く、ワイヤーを付けていることで安心するという方もいらっしゃいます。
巻き爪でお悩みの方、どうケアしてよいのか分からない方、初回ご相談15分無料ですので、気軽にご相談ください。