血液について 1

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2009年から2012年にかけてドイツに滞在し、ウルム(ULM)という街でポドロギー(Podologie)を学びました。

その際に書いていたブログをこちらにリライトしています。

それに伴い、前記事は徐々に削除していきます。

ここで掲載されている情報は、その当時のものですので現在変わっている可能性があります。

また私自身の認識が間違っていることも考えられますので、ご自身でも常に最新の情報をご確認下さい。

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血液のお勉強 (1)  2011.10.10 記事より

ドナウ川沿いの風景

 

風邪、大丈夫ですか?
私の周りでは風邪が大流行で、私もここのところずっと喉が痛いのですが、
しょうが湯など温かいものたくさん飲んで、なんとか持ちこたえています。

皆様も手洗い、うがい、腹巻、生姜紅茶*などで寒い冬を乗り切って下さいませ。

来週、病理学のテストがあるので、今はそれに向けて勉強中です。
今回のテーマは、血液と循環器系の病気に関して。

今まで、体に関してそれほど勉強したことなかったので、
体の仕組みを知るほど感動してます、本当に体ってよくできているなぁと。
ひとつの器官が単独で行動する、というのではなく、
それぞれが役割を持っていて、相互につながっているんですね。

 

血液の役割

血液の中にはいろんな部隊があって、いつも私たちの体を守っています。

 

赤血球

例えば赤血球は、酸素と二酸化炭素および栄養分の運搬を担ってます。

文字通り赤く見えるのは、ヘモグロビン(血色素)を含んでいるから。

心臓から動脈に流れ出た血液は、赤血球によって酸素と栄養素を運搬、
毛細血管によって体の隅々まで行きわたらすと、そこで酸素と、
炭酸ガスや老廃物の交換が行われ、今度は二酸化炭素などの老廃物を
含む血液を、静脈を通って心臓まで戻します。

なので、この赤血球(またはヘモグロビン)が減少すると、
酸素がうまく供給されず、貧血がおこり、疲労状態、めまい、
蒼白、肌の乾燥、爪や肌が弱る、といった症状が出てきます。

 

白血球

白血球は、生体防御機能を持ち、体内に侵入してくる細菌やウィルス、
体内で発生したガン細胞などを処理してくれます。通常1mm3中
4,000~10,000個ありますが、この数が減少するとウィルス等に
感染しやすくなります。白血病は、骨髄またはリンパ組織内で、
抑制が効かずに、白血球の腫瘍細胞が大量に増えてしまう、
悪性の血液(白血球)の病気です。

 

血小板

血小板血液凝固の役割を持ち、出血した際など、傷口を塞いでくれます。

 

血液の流れ

血液は、どうやって体中を巡っていると思います?
血液が、単独で体内を移動することはできません。
体中にはり巡らされた血管内を、絶えず心臓のポンプ機能によって
押し出されながら、全身を巡っているんですね。
手首で脈拍、測ったことありますよね。成人で一分間に約70回位。
どっくん、どっくんって、あれが心臓のポンプ機能が働いている証拠。
あれにより成人ではおよそ5リットルの血液が、1分間で体内を巡っているそうです。
これが循環
しかも、この絶え間ない血液循環によって、いつも一定の体温
(約36.5度)を維持することができるんですね。

これら血球も一定の期間が経つと死んでしまいますが、
毎秒、200万個の血球が、体内(おもに骨髄)であらたに形成されているそうです。
私たちが知らない間に。。
体って素晴らしいですね。
こうして、私たちは元気で生きていられる訳です。

みーんな、あなたも、私も、日本人も、ドイツ人も、野田首相も、
人間は、基本同じようにできてるんですね。

(2に続く)

 

 

*普通の紅茶に生姜のしぼり汁(ティースプーン1杯分)とハチミツ、
または黒砂糖を適量入れて飲むと、体が温まります。医師で、東洋医学にも
詳しい石原結實先生おススメのレシピ。
詳細は

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